倒壊したマンションは欠陥が見られ、住人たちは衝撃を受けた
最大手ゼネコンが建設した超高層不動産物件が大地震で倒壊した
通常、中古マンションであれば、購入者がリフォームのために床を剥がすことはあっても、新築マンションではいきなりそんなことはしない。気付かないまま何年も住み続けたはずだ。阪神.淡路大震災など災害によって倒壊したマンションでは、施工に問題があったケースが露見しているが、倒壊した後に分かったのでは手遅れなのである。さらにショックだったのは、この超高層マンションを建設したのが、日本を代表する最大手ゼネコンのひとつであったことだ。
コンクリートが平らでなかったのは、施工業者の経験不足や施工技術が未熟だったためではない。平らに出来る能力がありながら、何らかの理由があって敢えてしなかったのである。一般的にマンションを建設するときには、基礎工事、輻体工事、防水・塗装工事、ガス・電気設備工事、給排水設備工事など、さまざまな分野の工事会社が集合することに加えて、建設業界では元請け、下請け、孫請け、ひ孫請けというように工事を下へ下へとおろす慣行がある。
これを統合するのが売り主(事業主)であるデベロッパーであり、分譲後に問題が発生したときに購入者に対して最終的な責任を負うのも、このデベロッパーである。つまり、マンションの設計・施工がしっかり行われているかどうかを監理するのはデベロッパーだから、元請け施工業者のゼネコンや下請け業者などを一方的に責めるわけにはいかない.仮に施工業者がデベロッパーの目を盗んで手抜き工事を行ったとしても、工費支払いのスポンサーであるデベロッパーが、施工監理を怠って手抜き工事を容認したということになるのである。
ところで、かぶりは厚いほうがいいといっても、厚くすることでひび割れが生じやすくなるという半面もある。先にひび割れは鉄筋がサビることで起こると述べたが、コンクリートを打っためとに乾燥していく過程でも発生する。特にかぶりが厚いと、乾燥によるコンクリートの収縮の差がそれだけ大きくなるので、ひび割れが起きやすいのだ。めじその対策として、ひとつには誘発目地を入れておく方法がある。
コンクリートの表面に切り込みを入れて、ひび割れが起きやすい箇所をつくっておき、その部分にひび割れを集中させるようにするのである。そして、誘発目地にはコーティングを施して、ひび割れが起こっても雨水が浸入しないようにしておくのだ。このほか、ひび割れが生じやすい窓枠(開口部)周辺の外壁などに、鉄筋を配して補強しておくことも大切だ。
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